夜更けて。
――…眠れない。
というより眠らない。
何故なら今日は淡島さんの額のタオルを換えたり、汗を拭き取ったりしたいからだ。
せっかく薬がきいて淡島さんがスヤスヤと眠っているのに、寝心地が悪くて起きてしまったら可哀想だ。
台所の時計を見ると時刻はもう夜中の3時を差していた。
「そろそろ淡島さんの熱計りたいな…」
起こして体温計なんか使えば私の努力が水の泡だ。
出来ればほんの少しだけ……
淡島さんの額を触って熱がどのくらいひいたのかを確認したい。
だけど、
"俺に触るな。"
触れることを私は許してもらっていない。


