「希の隣とかズルいんだよ!!」 「うるさい。 そんなことで騒ぐな。 そもそも俺に当たる前に自分のくじ運の悪さを悔やめ。」 席替えはあみだくじで決まる。 「……希……ハギーが冷たい。」 ふと教室の壁に掛かっている時計を見る。 今、9時20分か… 淡島さんは無事に会社へ辿り着けただろうか? 「希、どうしたんだ?」 時計のビジョンから一気に樫木のドアップに変わった。 「うわ……な、何?」 というより近い。 私は椅子を引いて後ろへ下がった。