「ワン!」
見るとタマが口に何かをくわえていた。
「あ、それ…樫木の靴に付いてた缶バッジ…!!」
制服のままでは目立つということで一旦家に帰って私服に着替えてから、散歩をした。
確かに見覚えのある絵柄だ。樫木ので間違いない。
一体いつの間に取ったんだろう?
「……希。
何で樫木君とタマが関係あるんだ?
家に上げたのか?」
いつもより表情が硬い。
「誤解です、淡島さん!!
私は淡島さんの許可なしに家に人を招き入れたりしません。
ただ樫木とはタマの散歩を一緒にしたんです。」
淡島さんは衝撃を受けた顔をしていた。


