「希、おはよう、久しぶり!!」 夏休みが明けた9月。 やはり一番に挨拶して来たのは樫木だった。 「うん、おはよう。」 「会いたかった!!」 目の前のお調子者はキラキラと顔を輝かせている。 一体何が楽しいのか。 「…ありがとう。」 「!」 あれ? 私、変なこと言っただろうか? 樫木が固まってしまった。 「樫木?」 名前を呼んでみる。