「希。落ち着いて。」 「あ、淡島さん……」 私は淡島さんに手をぎゅっと握られていた。 「希は、そんなに自分を責めなくていい。」 「っ!!」 私の頬に何かが伝った。 「希は、お兄さんが居なくなった理由は自分のせいだと思っているんだろう?」 胸が苦しくて 喉も熱を帯びていて 何かがつっかかっているはずなのに声にはならなかった。 「お兄さんに負担をかけてしまったとそう思っているんだろう?」 胸に大きな衝撃が走る。