「あ、淡島さん。」 和室から出てきた淡島さんに樫木が呼びかける。 「お菓子、ありがとうございました。めちゃくちゃ美味かったです。 それと今日はお世話になりました。」 樫木が礼すると萩原君や佐伯さんもありがとうございましたと言って頭を下げた。 「俺達、帰ります。」 「もう帰るのか?」 「えっ…?」 「もう少しゆっくりしていっても構わないが?」 「い、いえ帰らせてもらいます。」 「そうか。気をつけてな。」 そう言うと淡島さんは風呂場へと向かって行った。 樫木はただ呆然と立ち尽くしていた。