「タマ…って淡島さん猫飼ってるんですか?」 やっぱり佐伯さんもそう思うよな。 「いや……タマ、おいで。」 淡島さんがそう呼ぶといつの日かと同様タマが淡島さんの部屋から走って来た。 ――私に向かって。 「ワン!」 あー…やっぱり可愛い。 「タマ、今日は俺と散歩だ。行くぞ。」 「タマって犬だったんだ…」 皆、ポカンとしてる。 確かに私も最初は驚いた。