淡島さんはスッと立ち上がり同じ様に頭を下げた。 「…いらっしゃい。」 ………あれ? 少し淡島さんの声に違和感を感じるのは気のせいだろうか? 「す、る、が、さん!!」 と思ったのも束の間、佐伯さんが物凄い形相で私の肩をガシッと掴んできた。 「な、なに……?」 「駿河さんの親戚の方の名前はっ!?」 あ、自己紹介しないとな。