その夜。
「あ、淡島さんっ!!」
「?」
「あ……いや…何でも……」
「さっきからどうしたんだ?
言いたいことがあるなら言えば良い。」
そうは言ってくれるけど……やっぱり頼みづらい。
どんどん淡島さんに対して厚かましくなっている気がする。
甘えすぎだ。
何だか淡島さんの好意を都合の良い様に利用している…と思われたら……
いや、淡島さんはそんなことを考える人じゃないんだけど。
分かってる。だけど、こんな頼み事なんて初めてなんだ。
今まではどうしても仕方なのない頼み事――体操服代とかPTAの参加不参加の保護者サイン――しかしたことがない。
だから…こんな……
「希、気になるから話してくれ。」


