「希?」 「っ!!」 何、思い出してるんだ… あまり振り返る主義じゃないのに… 「どうした?」 「いえ……何でもないです。」 私がそう言うと淡島さんはそれ以上何も聞いて来なかった。 ただいつもより難しい顔をしていた。