キウイの朝オレンジの夜



「食べてたんですか?」

 毎朝、自分の部屋で?

「そう」

 あたしは彼を見詰めた。

 寝起きの乱れた髪のままで、稲葉さんはキョトンとあたしを見ている。

 ―――――――――この、やたらと美形の仕事には厳しい鬼支部長が、毎朝キウィを食べている?

 朝日が満ちるこの部屋で、ラフな状態の稲葉さんがスプーンを片手に座る。手には半分に切ったキウィ。

 その姿をリアルに想像した。


 ・・・・超可愛い。


 あたしは噴出した。


「あはははは~!」

 お腹を抱えて転がって笑う。か・・・可愛い!!可愛いぞ、その光景は!写真に撮って支部の壁に貼り付けておきたいくらいだ。きっと皆頬を緩ませて、笑顔で営業活動をしに外へ行くことだろう。

 ラブリー!!

「何笑ってるんだ?」

 怪訝な顔で稲葉さんは床に転がって笑うあたしを見下ろす。