宮間探偵事務所事件ファイル 3




「え、あ、あの……えっと……あ、これっ」


慌ててポケットからハンカチを出して差し出す。


あぁもう私が泣きたい。


「なんでやさしくするのぉ……」


すんと鼻をすすって八神が言う。


「さ、さすがに、目の前で泣かれたら……」


こんな場面誰かに見られたら、それこそなんて噂されるかわかったもんじゃない。


「……あ、ありがと」


八神は小さい声でそう言い、ハンカチを受け取った。


涙は収まる気配を見せず、まだまだ溢れてくる。


脱水症状にならないか心配。