「あの……どうしても、謝りたくて……」
天野に用があるんじゃなかったのか。
俯く八神を見る。
「この間、九条さんの前髪切ったの、わ、私なの。ごめんなさいっ。……ゆ、許してだなんて、言えないけど、ほ、本当に反省してて、それで、えっと……ごめんなさいっ」
バッと頭を下げられる。
ここには誰も居ないからいいものの、誰か居たら、次はなんて噂されるんだろう。
「気にしてない」
一言簡潔に述べると、八神は頭を上げる。
「な、なんで?だって、私っ……」
ぶわっと八神の目に浮かんだ涙を見てぎょっとする。
何で泣くの!?

