「いやー、身内を『ルーク』って呼ぶのもね……。ん、はい。終わったよ。大した傷はないから大丈夫だと思うけど、心配なら病院連れて行ってあげて」 「ありがとうございましたー。何か飲みます?お茶淹れますよ」 「あ、じゃあコーヒ……手、大丈夫?」 京兄が瑠稀姉の手を見て言う。 「大丈夫ですよー。潤佳ちゃんとルークもコーヒーでいい?」 こくんと頷く。 鴉兄は顎を引いて頷くようなしぐさを見せる。 それを見て瑠稀姉はキッチンに引っ込む。