「俺が、九条さんの事気にかけてるのが、気に入らなかったみたいで、同じクラスの八神さんが九条さんの髪、切ったって……」
「──それ、どういう事?」
天野の後ろに、ハンバーガーなどが載ったトレーを両手に持っている瑠稀姉と莉央兄が見えた。
「……まぁ、とりあえず座って。コレどうぞ」
莉央兄はそう言い、ジュースを私の前に座った天野の前に置く。
天野はそれにお礼を言って、ひと口飲む。
瑠稀姉は私の隣に座り、その前に莉央兄が座ると、瑠稀姉は天野に話をするように促す。
「金曜日、たまたま八神さんが、九条さんの髪を切った、と言うような事を聞いたんです。それに、八神さんは左利きだし……。それを伝えようと、昨日事務所に行ったんですけど、留守だったので……あ、所長さん」
その言葉に、みんなが天野の視線の先を向く。

