沈黙を挟んで、また天野が口を開く。
「……あの、言いたくないなら、言わなくてもいいんだけど……顔、何で隠してたの?」
「…………目」
「え?」
「自分の目、嫌いなの。まだ前髪伸ばしてなかった頃、周りの人に、怒ってる?とか何で睨んでるの?とか、そんな事思ってないし、してるつもりもないのに色々言われたの。
何もしてないのに、悪者扱いされたり、泣かれたりした。そういうのが重なって、いじめられるようになった。
だから、伸ばすようになったけど、今は、それが原因で、色々やられる。髪、切られたり……」
そう言った時、天野が一瞬傷ついたような顔をした。
「……九条さん、俺、その事について謝りたい」
「……何で?関係ないでしょ」
その事ってどれ。

