宮間探偵事務所事件ファイル 3




「潤佳ちゃんはここで休んでて」


私に何を食べたいか訊くと、2人はそう言って注文をしに行った。


1人になり、指が無意識に前髪を引っ張っている事に気付き、すぐに手を下ろす。


小さく息を吐くと、声をかけられた。


「九条……さん?」


そちらに顔を向け、見たことある顔だ、と記憶を辿る。


「あ、ごめんなさい。人ちが──」


「あれ、天野君?どしたの」


同じ年くらいの男子が謝った時、瑠稀姉が戻ってくる。


あぁ、そうだ。転校生の天野駆流だ。


「あ、高杉さん。俺は、友達と遊びに来てて、九条さんに似た人見かけたから……」


2人は顔見知りのようだ。