女性が大きめの鏡を出して後ろの方を映してくれた。
肩甲骨の辺りまであった後ろ髪はうなじが隠れるくらいの長さになっている。
「気に入らないところある?」
女性の質問に首を横に振る。
「……気に入ると思う。……多分……」
微妙な言い方になってしまったのは、明るい視界と、物や人がはっきりと見える事にまだ慣れないから。
小さく言うと、莉央兄がぽんぽんと私の頭に手を置いた。
仕上げをしてもらい、「お疲れ様でした」と声をかけられてカット台から降りる。
パーカーのフードを被ろうと無意識に上がった手に気付いて、それを下ろす。
莉央兄が会計を済ませている間に、瑠稀姉が次の予定を言う。
「じゃ、服買いに行こっか。ルークたちともそこで合流しよう」

