宮間探偵事務所事件ファイル 3




「で、前髪はー……んー……」


「ここをこんな感じにして、サイドはこれくらいで……」


瑠稀姉が悩んでいると、莉央兄が来て、鏡を見ながら私の前髪を触る。


「あ!それいい!それで、こういう風に……」


代わる代わる注文をしていく2人に女性が笑う。


「じゃあ、切るよ。……鏡、布でもかけとく?」


ハサミと櫛を出した女性にそう言われ、声が出なくなる。


鏡越しに瑠稀姉と莉央兄を見て数秒考え、小さく首を横に振る。


それに女性は、優しい笑みを浮かべ、私の髪を櫛で梳く。


「髪、少し傷んでるけど、綺麗だね。お母さん譲り?」


「……ん」


髪を切られてるから頷く訳にもいかず、小さい声で肯定する。