宮間探偵事務所事件ファイル 3




『かわいい妹』が私の事だとすると、『イケメンのお母さん』は莉央兄の事?


「そうかそうか。はい、じゃあこちらへどうぞ。パーカー脱ぐ?」


笑う女性にシャワー台に案内されてから訊かれ、少し迷ってフードだけ外した。


視界が明るくなり、目を細める。


女性は無様な切り方をされた前髪には何も言わず、背凭れを倒して私の顔に布をかけた。


髪を洗ってもらい、カット台に座ると、鏡の中の自分と目が合う。


とっさに俯いて視線を逸らすと、「どんな感じにしますか?」と訊かれた。


「え……っと……」


「ショートがいいかなー。潤佳ちゃん、どう?」


さっきまで莉央兄と雑誌を見ていた瑠稀姉が寄ってきて言う。


さっき、どんな風にする?と訊かれた時に、お任せと伝えておいたので頷く。