『かわいい妹』が私の事だとすると、『イケメンのお母さん』は莉央兄の事?
「そうかそうか。はい、じゃあこちらへどうぞ。パーカー脱ぐ?」
笑う女性にシャワー台に案内されてから訊かれ、少し迷ってフードだけ外した。
視界が明るくなり、目を細める。
女性は無様な切り方をされた前髪には何も言わず、背凭れを倒して私の顔に布をかけた。
髪を洗ってもらい、カット台に座ると、鏡の中の自分と目が合う。
とっさに俯いて視線を逸らすと、「どんな感じにしますか?」と訊かれた。
「え……っと……」
「ショートがいいかなー。潤佳ちゃん、どう?」
さっきまで莉央兄と雑誌を見ていた瑠稀姉が寄ってきて言う。
さっき、どんな風にする?と訊かれた時に、お任せと伝えておいたので頷く。

