「瑠稀」


あたしも後に続こうとしたら、ルークに声をかけられた。


「ん、何?」


振り向いてルークを見る。


「莉央にはさっき言ったんだが、弥子さん……潤佳の母親から、頼まれたんだ」


「何を?」


「荒療治で構わないから、潤佳を変えて欲しい、と」


「変える……って何を……?あ、……前髪?」


少し考えると、それに思い当った。


ルークは頷く仕草を見せた。