宮間探偵事務所事件ファイル 3




「ありがとう」


「どういたしまして。また、何かあった時はよろしくお願いします。ま、本当は何もないのが一番なんですけど」


携帯を渡し、笑顔で言う。


「その時はまた、お願いしますね」


三枝さんも笑顔でそう言って、白兎に頭を下げると歩いて行った。


「……素晴らしいくらい眼中外だったよ」


隣の白兎の方を向かずに言う。


「……何の話だ」


「三枝さん。多分彼氏いるよ」


「あ、そう……えっ!?」


白兎がこっちを向く。