「さえぐ……」 声をかけようとして、白兎も一緒に居ることに気付き、とっさに入り口前の生垣の陰に隠れる。 ただ一緒に居るだけじゃ隠れたりしないが、雰囲気がアレな感じだったのだ。 アレって何かって? つまり、白兎が告白するような感じだよ。 あ、白兎が何か言った。 数秒動きを止めて、三枝さんは頭を下げる。 フラれたな、これは。 「三枝さーん!忘れ物でーす!」 今出てきましたよ、と言うような顔をして声を上げ、こちらを向いた三枝さんに向かって携帯を持った手を挙げて振る。