宮間探偵事務所事件ファイル 3




「……親の気持ちは解らないが、折り合いが悪くても子供は子供だからな。心の底から嫌いにはなれないんじゃないか?」


「ルークたち終わったー?」


あたしが何か言う前に向こうの棚から学の声が聞こえた。


「もう終わる」


ルークはそう答えると最後の本を棚に戻した。


「無かった?」


書斎を出て伸びをすると、潤佳ちゃんが寄ってきた。


「うん。無かった。次で出て来るといいんだけど」


「遅いですけど、昼食にしませんか?」


三枝さんにそう言われて携帯で時間を確認すると、3時を回っている。