宮間探偵事務所事件ファイル 3




案内された書斎は、本と言う本が棚から引っ張り出せれ、床に積まれていた。


「……これはまた」


空っぽの棚に本の山を見て莉央さんがぽつりと呟く。


こんな状態じゃ騎士が出て来る本も何もないな。


「あぁ……何でこんな事に……」


三枝さんは項垂れる。


「かっ、確認しながら戻していきましょう!並べる順番とかって決まってるんですか?」


そう言って近くの本の山に手をかける。


もう片っ端から手をつけていくしかない。


「あっても解らないから、適当でいいですよ」


三枝さんも手をつける。


ルークや莉央さんたちも本の確認を始める。