案内された書斎は、本と言う本が棚から引っ張り出せれ、床に積まれていた。
「……これはまた」
空っぽの棚に本の山を見て莉央さんがぽつりと呟く。
こんな状態じゃ騎士が出て来る本も何もないな。
「あぁ……何でこんな事に……」
三枝さんは項垂れる。
「かっ、確認しながら戻していきましょう!並べる順番とかって決まってるんですか?」
そう言って近くの本の山に手をかける。
もう片っ端から手をつけていくしかない。
「あっても解らないから、適当でいいですよ」
三枝さんも手をつける。
ルークや莉央さんたちも本の確認を始める。

