学校を終えてから、直接事務所に向かう。


事務所のドアノブに手をかけた瞬間、


「ぎゃぁぁぁあ!」


と、悲鳴(?)が聞こえてきた。


瑠稀(ルキ)姉の声だ。


慌ててドアを開け、中に入る。


「ちょっとは手加減して!」


キッチンの方から瑠稀姉の抗議の声が聞こえてきた。


「どうやって手加減しろと言うんだ。あぁ、潤佳(ヒロカ)。京介に来てくれるように連絡してくれ。あと、タオルとぬるま湯を用意してくれないか」