「はい。白兎先輩、大学時代の先輩なんです。……あれ?お知り合いなんですよね?」
微妙な表情をしている学とあたしを見て三枝さんが白兎とあたしたちを交互に見る。
いや、お知り合いっつうか……うん、まぁ、お知り合いですけど。
てか白兎は大学行ってたのか。高卒だと思ってた。
あぁ、でも金持ちのボンって言ってたもんな。
「……まぁ、そこはいいですが。依頼の内容はなんでしょう」
ルークが白兎を一瞥して三枝さんを見る。
「祖母の遺言状を探して欲しいんです」
「遺言状、ですか」
「ええ。半年前、祖母が亡くなりまして……」

