宮間探偵事務所事件ファイル 3




「ご依頼ですか?お話聞きます。どうぞ」


うずくまる白兎を無視して女性に笑顔を向け、事務所に入れる。


ソファーを勧め、キッチンにお茶を淹れに行く。


「何で白兎がいるの?」


「さあ?」


お茶をテーブルに置き、ソファーに座ると学がこそりと訊いてくる。


女性の隣に座り、頑なにルークと目を合わせようとしない白兎を見る。


自分の事務所で依頼受ければいいのに。


「お名前、伺ってもよろしいですか?」


「三枝深紅(サエグサ ミク)と申します。ここは先輩の紹介で……」


「先輩?」


過去にここに依頼したことがある人かな?