宮間探偵事務所事件ファイル 3




「俺じゃない。彼女だ」


と、白兎が体をずらすと後ろにいた女性が現れる。


20代半ばくらいの美人さんだ。


「あんたの彼女?」


「んなわけあるか!」


白兎が顔を赤くする。


「ですよね。もったいないくらい美人」


「おま……そこまで言うか」


「あぁ!片思いか!」


ぽん、と手を打つと、ばしんと頭を叩かれた。


仕返しに脛を蹴る。