「瑠稀ちゃん、送っていくよ。天野君も」


莉央さんが立ち上がる。


「わ、ラッキ。お願いしまーっす」


遠慮しようとする天野君を立ち上がらせる。


「莉央もそのまま帰っていいぞ」


「あぁ、じゃ、そうする。また明日ね。お疲れ」


「お疲れ様でしたー」


挨拶をして事務所を出る。


「天野君さー、モテるでしょー」


エレベーターに乗り、ボタンを押して、天野君を見る。