宮間探偵事務所事件ファイル 3




「了解。あと、こっちは直ったよ」


学はテーブルの上に黒猫のキーホルダーを置く。


「おお、すごい。元通りだ。じゃあ、お茶淹れてきてあげる」


それを手に取って見る。


「……『じゃあ』……?……うん、ありがとう」


一瞬微妙そうな顔をした学にお茶を淹れて戻る。


「ありがとー」


「いーえー。じゃ、あたし帰りますね」


時計を見てカバンを持つ。