「了解。あと、こっちは直ったよ」 学はテーブルの上に黒猫のキーホルダーを置く。 「おお、すごい。元通りだ。じゃあ、お茶淹れてきてあげる」 それを手に取って見る。 「……『じゃあ』……?……うん、ありがとう」 一瞬微妙そうな顔をした学にお茶を淹れて戻る。 「ありがとー」 「いーえー。じゃ、あたし帰りますね」 時計を見てカバンを持つ。