それを聞くと、お母さんは笑みを浮かべた。 「お父さんに電話をしてくるから、凪ちゃんの部屋で待っていて。あとでお茶を持って行くわ」 そう言ってお母さんはお父さんに電話をかけに行く。 私の部屋に行き、少しすると、お手伝いさんがお茶を持って来てくれた。 そのお手伝いさんに潤佳に借りたハンカチを洗濯してもらうに頼んだ。 「飴、食べる?」 キャンディポットからバニラキャンディを2つ出し、1つを香坂さんに差し出す。 「ありがとう」 香坂さんが飴を口に入れるのを見て、自分の口にも飴を入れる。