宮間探偵事務所事件ファイル 3




そして、初めて会ったお兄さんに恋心抱いてたりしたよ!初恋だ!!何で忘れてた私!


顔に血が上っていく。


死にたい!つーか死ね!あの頃の自分!


「思い出したみたいだな」


自分の膝に肘をつき、頬杖をした顔がこちらを向く。


「スベテオモイダシマシタ」


しかも、「おとなになったらお兄さんみたいな人とケッコンしたい」とかほざいた気が……。


「んじゃ、大人になったら、俺みたいなのと結婚したいって言ったのは思い出した?」


香坂さんの言葉に、さらに真っ赤になってそれを肯定する。


「じゃ、その夢は今も有効?」


「へ?ん……多分?」


それを聞くと、香坂さんは満足そうな顔をした。