「そんな事も言ってたな。『大好きなおばあちゃんがわるいところなおすために入院してる』って」
そう。おばあちゃんっ子だった私は、少し遠いこの病院に毎週末連れてきてもらった。
お父さんとお母さんが医者と話をしている間は、病室でおばあちゃんと話をしているか、おばあちゃんが寝ている時は1人でこの公園を散歩していた。
「って、え?」
何で知って……?
「俺が色々とここで悩んでたら、自分も泣きそうな顔してたクセに、えらそーに飴突き出して『元気出せ!』って」
「あ?あ、あああぁぁぁあ!?」
思い出した!!
おばあちゃんが危篤状態になった時、お父さんとお母さんに病室追い出されて、子供ながらにおばあちゃんが危ないとか思って、けど何も出来ないで、結局1人でここに来て、このベンチで中学生か高校生くらいのお兄さんと話をした!
しかも結構な上から目線で!あの頃の私は何様だ!かなり痛かった!!

