「んっとね、天野君は、きっと、潤佳の事好きなの。だから、私はそれを応援したいと思ってる」
何か言いたそうな目をした香坂さんに続けて言う。
「私は、多分、あの話がなかったら、天野君の事好きだなんて思わなかった。転校生マジックみたいなのと、誰か好きな人を作れば婚約者とかの話は消えるかなって思って、それで『好き』って思い込んでたんだと思う」
ニコッと笑うと、頭を撫でられた。
「送っていくよ」
そう言われ、2人の元に行って挨拶をして、香坂さんの所に戻る。
助手席に乗り、香坂さんが運転席に乗る。
「ちょっと寄り道していい?」
「いいですよ」
というやり取りをして30分ほどしたあと、隣の市の、病院がすぐ近くに見える公園に着いた。

