潤佳と天野君と正門まで行くと、白いセダンが停まっていた。 それに寄りかかるようにして立っている香坂さんと目が合い、名前を呼ばれる。 香坂さんの元に駆け寄ると、大丈夫みたいだな、と言われた。 「うん。あのね、許してくれたの。ありがとう、香坂さん。でね、あそこのかわいい子が九条潤佳で、その隣のが天野駆流君」 「……いいの?」 紹介した2人をちらりと見た後、香坂さんがポツリと言った。 「何が?」 「凪の好きな人。天野君じゃないの?」 「え?あぁ、そういえば……」 「そういえばって……」