月曜日、天野君と髪を短く切り揃えて素顔を露わにした九条さんが一緒に教室に入ってきた。
クラスメイトだけでなく、他のクラスの人たちまで騒ぎ立て、休み時間に教室に来たりしていて、やっとの事で九条さんを捉まえたのは放課後の事だった。
なぜか天野君を置いて先に帰ろうとする九条さんの手首を掴み、引き留める。
「……何?」
「あの……どうしても、謝りたくて……」
言いながら、視線が足元に下りていく。
香坂さんの顔を思い浮かべ、ギュッと口元を結び、口を開く。
「この間、九条さんの前髪切ったの、わ、私なの。ごめんなさいっ……ゆ、許してだなんて、言えないけど、ほ、本当に反省してて、それで、えっと……ごめんなさいっ」
バッと頭を下げる。

