「──凪。何泣いてんの」
知らない内に溢れた涙を指摘されて、慌てて拭う。
「っちが……許されたいから泣いたんじゃなくてっ……」
さっき香坂さんに言われたことを思い出して言う。
「それくらい解るよ」
「……わ、私、最低……自分の事しか考えてなかった……。思い通りにしようとして、九条さんに、あんな酷い事……」
卑怯な自分。こんなんじゃ、誰にも好かれるハズがないし、好きになれる資格もない。
「悪いと思ってんの?」
こく、と頷く。
「そう思ってんなら、謝ればいいだろ。そこで諦めて逃げんの?そーゆーのは馬鹿がする事だ」
「……わ、私、ちゃんと九条さんに謝る。許してもらえるとは思わないけど、ちゃんと、謝る」
そう言うと、ポンポンと励ますように頭を叩かれた。
「そうそう。やるだけやってみな」

