宮間探偵事務所事件ファイル 3




鴉兄は眉間にシワを寄せる。


「え?何?」


「……意味の解らない事言ってないでさっさと莉央の分のコーヒーを淹れてこい」


「え、ちょ、オレは!?」


学が自分を指差す。


「あぁ、悪い。忘れてた」


素で忘れていたようだ。


「今行くってば!」


ふんっと瑠稀姉がキッチンに戻る。


「面白い子だね」


京兄がコーヒーをすすって笑った。