宮間探偵事務所事件ファイル 3




「…………甘い物、好きなんですか?」


なぜか私の顔を凝視している男性にきまりが悪くなり、適当に質問を投げる。


「いや。……これは特別」


と、私から目を逸らして自分も口に一粒放り込む。


……あれ、でも、ここって図書館……。


飲食禁止のハズ。


そう思って男性を見る。


「あぁ……」


男性は、今気付いた、というような顔をして、秘密ね、と小さく言った。


その時、図書館の時計が閉館を告げるメロディを響かせた。