私がした事は、決して許される事じゃない。
でも、人並みの幸せを求めちゃいけないほど、私は救いようがない?
「……1回だけでいいから会ってみれば?気に入るかもよ」
「──気に入るわけない!親が勝手に決めた人だよ!?自分に有益なだけの人に決まってる!私の事なんて考えてるわけがない!」
泣きわめく私を見て、男性はため息を吐く。
「……飴、食べる?バニラキャンディー」
本を近くにあった棚の上に置き、エプロンのポケットから小さくて白い袋を出して、それを投げてきた。
なんとかキャッチして、涙を拭ってからそれを見る。
私の好きな飴だ。
なぜ飴?と思ったが、袋を開けて、中身を口に入れると、甘い香りと味が広がる。

