目が合うと、男性が何かに気付いたように目を細めた。
「……何か?」
不快感を覚え、ぶっきらぼうに訊く。
「いや。……ただ、今日はハサミ持ってないんだなって」
それを聞いた瞬間、目を見開き、男性を凝視する。
「なっ……」
「ん?なぜ知ってるのかって?昨日、会ったろ。公園の自販機の前で」
「っ!?」
やっぱあの時見られてたのか。
「ぜ、全部、見てたの……」
「んー……あんたの背景に何があるのかは知らないけど、女の嫉妬ってトコか?会話は聞こえなかったが、今時ドラマでもやんない事やって、その場面を好きな男に見られたとか」
「っ……!?」
「あぁ、図星?」
じわりと涙が浮かび、唇をかみしめる。

