宮間探偵事務所事件ファイル 3




目が合うと、男性が何かに気付いたように目を細めた。


「……何か?」


不快感を覚え、ぶっきらぼうに訊く。


「いや。……ただ、今日はハサミ持ってないんだなって」


それを聞いた瞬間、目を見開き、男性を凝視する。


「なっ……」


「ん?なぜ知ってるのかって?昨日、会ったろ。公園の自販機の前で」


「っ!?」


やっぱあの時見られてたのか。


「ぜ、全部、見てたの……」


「んー……あんたの背景に何があるのかは知らないけど、女の嫉妬ってトコか?会話は聞こえなかったが、今時ドラマでもやんない事やって、その場面を好きな男に見られたとか」


「っ……!?」


「あぁ、図星?」


じわりと涙が浮かび、唇をかみしめる。