「え、ルークも拾ってきた事あるの?」
瑠稀姉が、莉央さんたちのは今淹れてきますね、と言いながらテーブルにカップを並べていく。
「あるよー。過去何回か」
学の答えに鴉兄は眉間にシワを寄せて、カップを手に取る。
「今はみんな飼い主が見つかって幸せに暮らしてるけどね」
今年も年賀状来たし、と学が言う。
「へー意外。でもさ、一見冷たいけど、実は優しいよね」
「......うるさい」
「だって、もしあたしとルークが同じ学校に通ってたとして、あたしが全校生徒からイジメられてたとしてもさ、ルークは絶対優しくしてくれるよね。優しいから」
「……お前は……」

