登校完了時刻の3分前に正門をくぐり、昇降口に行く。


靴を履きかえていると、いつも通り同じクラスの女子が数人現れる。


「おはよう。今日も来たの?」


「前髪、ジャマでしょ?括ってあげようか?」


「ついでにその首も括ってあげるよ」


くすくすと笑っている女子たちを無視して教室に向かう。


自分の机にカバンを下ろしたところでチャイムが鳴る。


それと同時に担任が入ってきて、隣の席に集まっていた人たちが散らばっていく。