「え………?」


良哉君は後ろ向きでしゃがんで待っていた。

「乗れよ。足痛いのか…?」

「う…うん…でも…」

「でもじゃねぇよ…早く。」

どうして…気付いてたの…?

「あ…ありがと………」

「分かりやすすぎだろw」



ドキ……ッ………



ずるい……
その笑顔……

なんか………
胸がきゅんとする……

痛い……

わたしが気になるのは祐哉君なのに…


どうしてドキドキするの…?




わたし本当は良哉君が……



「あ…あの………っ…」

「…………?」

「重たかったらおろしても大丈夫ですよ……?」

「別に重くねーけど…。」

「あ…ありがとうございます…」


「アイツ…お前の事必死に探してたぞ…?」

アイツ…?


祐哉君………?


「美奈子……だっけ…?」


美奈子が……?


「あとでちゃんと…謝れよ?」
「うん…。」


「お前には…いい親友がいんだな。」
「うん。」



美奈子は…わたしの一番の親友よ………


だけど…わたしよりしっかりしていて…うらやましい…

わたしなんかよりずっと…みんなに必要とされてる…