あたしの足は勝手に動きだした。




自分でもわからないような道をたどる。




全く知らないはずなのに、体のどこかが覚えている。




「夕焼け小焼けの赤とんぼ負われて見たのはいつの日か」





廃墟の前に立つと、中から歌声が聞こえた。