「由衣、俺…ずっと待ってた。」




「ソノ…なの?」



少年は笑ってうなずいた。



「どこ行ってたの?探したのに。」



「俺もずっと探してた。」



「あの時はあたしが鬼だったのに…」



だって…
だって…


「いいんだ。もう。俺はもうすぐ消える。だから」




ソノはあたしの手を強く握った。