その時だった。 そのレンガ造りの家から、一人の少年が出てきた。 (誰・・・?) セリアは、泣き顔を隠した。 その少年は、黒髪に黒い目で、セリアは初めて見る人種だった。 少年は、セリアを見て一瞬驚いてから言った。 「誰だ?」 でもカナビアタにしか住んだことのないセリアには何を言っているか分からない。 (何・・・? この人は何を言っているの・・・?) 少年は苛立っているのか、続ける。 「だから誰なんだよ?」