セリアは叫ぶ。 「まぁ! 素敵なお父様お母様ね!」 (・・・・・・ッ!?) すると俊也はいきなり、その写真を強引に取り上げた。 俊也の息は荒くなっている。 セリアは何も知らず、ただ純真無垢な笑顔でこう言った。 「ねぇ、今俊也の家族はどこにいるの?」 びりっ びりっ 俊也は写真をゴミ箱に捨てている。 セリアは、 (聞こえないのかしら?) と思い俊也の肩を掴んで聞く。