何気ない日々 -短編集-


「お疲れ様。」


先生のようにタオルを渡しに行く。


「ありがと。」


そうやって初めて私を見て笑ってくれた。




あなたは先生が好き。
私はあなたが好き。


私とあなたが好き同士になることはこれからもない。

それでも私はあなたが好きだ。








『完』